● 知っておきたい英語脳とは

中高一貫校では難易度の高い英語教育が行われているため、授業についていけない生徒も多いのではないでしょうか。
授業中のリスニングでは、聞いたことがある単語の意味を思い出しているうちに、置いていかれてしまったり、スピーキングの際に何て言うべきか思考が止まってしまうことがあります。
また、英文を読むときに日本語訳をしないと理解できないこともあるでしょう。
これらの現象が起きるのは、英語脳ができていないからといった原因が挙げられます。
英語脳とは、日本語に変換せずに英語のまま理解する能力のことを言います。
英語脳ができれば中高一貫校の授業もついていきやすくなるため、つくり方を知っておくといいかもしれません。

● つくり方のポイント

英語脳のつくり方にはいくつかのポイントがあります。
一つは、英語の語順に慣れることです。
日本語に訳すとき、後ろから訳していきますが時間がかかります。
リズムのいい会話もできなくなってしまうため、英語の語順のまま理解して文章を作れるようにトレーニングしましょう。
慣れてくると、後ろから日本語訳をしなくても文章が理解できるようになります。
また、カタカナ変換にしないこともポイントです。
英語の発音には日本語で表せない音が存在しますが、耳と脳の構造的に発音ができない音は似ている音として知覚します。
例えば、Waterをウォーター、Reallyをリアリー、thatをザットと発音してしまうなどです。
カタカナにならないためにも、正しい発音を何度も聞き、言えるように学習していかなければなりません。
その際に、リンキングを意識しましょう。
リンキングとは、ネイティブが一般的に使う発音のルールで、二つの単語を繋げて一つの単語のように発音するものです。
リンキングを意識すると、口や舌の使い方が変わってくるためネイティブとの会話でも理解してもらいやすくなったり、リスニングも聞き取りやすくなります。
このように、英語脳のつくり方があります。
すぐに習得できるものではありませんが、中高一貫校の生徒は、より英語力を向上させるために意識してみてはいかがでしょうか。