● 興味を持たせるために

中高一貫校の英語は難易度が高く、授業が進むスピードも早いため、英語が嫌いになったり苦手意識を持ってしまう生徒も少なくありません。
一度、ネガティブな印象を持ってしまうと、なかなか好きになることができず、勉強意欲もなくなり成績も落ちていきます。
悪循環なため、英語を好きになってもらうのが一番の方法ですが、保護者や先生がいくら声をかけても本人の気持ちが変わらなければ意味がないでしょう。
効果的な方法は、本人が興味のあることと英語をつなげることです。
例えば、洋楽を聞くといった方法があります。
音楽やアイドルが好きな中高一貫校生も多いのではないでしょうか。
洋楽は様々なフレーズが入っているため、好きな曲の歌詞を覚えるだけでも単語の勉強になります。
単語の暗記ではなく、英語に興味を持つきっかけになることが大切です。

● 勉強方法について

洋楽にも様々な種類があり、歌詞特有の言い回しなどもありますが、中高一貫校生であれば理解できるものが多いため、難しすぎるということはないでしょう。
また、昔の曲ではなく、現代の流行りの曲で問題ありません。
聞き取りやすさを意識して曲選びをするのではなく、英語に対して興味が持てるものを選ぶのがポイントです。
曲を聞くときは単に聞き流すのではなく、歌詞を聞き取ることを意識する必要があります。
シャドーイングも効果的です。
シャドーイングとは音を聴きながら、それを追いかけるように発音していく勉強法で、発音を真似することで正しい発音や自然にリズムに合わせていくことができるようになります。
まずは歌詞を見ながら複数回行い、次に歌詞を見ずに行います。
これを繰り返していきましょう。
聞き取れなかった単語があれば確認することで覚えていくことができるはずです。
また、音を聞いて全てを書き起こしていく方法もあります。
シャドーイングよりも時間がかかりますが、スペルも暗記できるでしょう。
このように学習していくと効果的ですが、必ず成績が上がるというわけではないため注意してください。
洋楽でモチベーションを上げたうえで、学校で扱うテキストなどもしっかり勉強しましょう。