英語で気をつけたい敬称の使い方
● 英語の敬称表現、性別は変わる
英語の敬称表現は多くの方が間違いがちなものですので、注意が必要です。
日本語であれば「様」をつけるだけで、ある程度対応ができます。
日本語であれば敬称表現はそれほど難しくなく、
尊敬表現を気を付けるだけで十分ですが、
英語では相手の立場によって大きく変わります。
一般的に知られる表現として男女で異なるという事があります。
「Mr.」「Mrs.」「Ms.」という表現がありますが、近年変わりつつあって、
女性の場合は「Mrs.」は使わない事になっています。
これは女性に対して「Mrs.」は既婚の人を、
「Ms.」は未婚の人をこれまで表していましたが、
既婚であるかそうでないかを女性だけ区別するという事は、
平等という意味で適さないという考え方が、
浸透している事から来るものとなっています。
ですので、基本的かつ非常に間違いやすい注意すべきポイントとなっています。
しかし、敬称表現で変わるのは性別だけではありません。
敬称表現が変わる場面として間違いやすいものに相手の仕事・立場があります。
● 仕事や立場でも敬称表現が異なる
仕事でも敬称表現が変わるのが英語の特徴と言えます。
博士号取得者と医者には「Dr.」を使わなければなりません。
もし「Mr.」や「Ms.」を使おうものならそれはマナー違反となります。
医者に対して使う事は誰もが分かることですが、
博士号取得者に対しては見逃しがちで間違いやすいので気を付けるようにしましょう。
また、大学教授の方に対しては「Mr.」や「Ms.」、「Dr.」ではなく、
「Prof.」に変わります。
なお、博士号の取得者でない教授もいますので、基本的に「Prof.」を使いましょう。
余談ですが、相手の爵位などでも表現が代わります。
騎士の場合は「Sir」と「Ma'am」を使用しますが、
この表現は目下の人が目上の人に使う事もあり、
買い物の時のレジなどで聞くことがあるので覚えておくとよいでしょう。
また、英語の古い文章を読む際には、「Lord」と「Lady」が出てくる事があります。
これはイギリスの貴族を表す敬称ですので知っておくと良いかもしれませんね。