英語力だけではない本当のグローバル化
● 異文化を伝える英語
日本でもそうですが世界の様々な国では英語が話されており、
世界で活躍できる基礎になると考えている方が多いです。
ただ、英語力をつけることがグローバル化であるならば、
世界の教育にその言語を入れるだけで済んでしまいます。
グローバル化というのは、英語を使って、もしくは他の何か別のものを使って、
異文化の交流が行われていくこと、です。
もっと単純に言うと、それぞれの存在価値を再認識すること、
そしてそれを世界に認識されていくことが真のグローバル化と言えます。
英語を勉強することはこれを行う上で最も重要なツールであるため、
「英語を勉強することがグローバル」だと勘違いしてしまいます。
それはある意味では正しいのかもしれませんが、
使って初めて意味があることなので、
あくまでもコミュニケーションとしてのツールですから、
英語を話すことがグローバルコミュニケーションであると認識するのは、
誤解している部分があると言わざるを得ません。
● 他の文化の尊重を
発信と受信が繰り返されることにより、認識が深まります。
コミュニケーションというのは片方だけでは成立せず、
双方、もしくはそれ以上の数の人間がいなければ成立はしないのです。
言葉を鍛えるだけでは決して本来の感覚を得ることはできません。
その場所を実際に訪れて、現地の人々と話をする、
それだけで異文化に触れることが出来ます。
相手や場所に対しての尊重も生まれるので、
自然と話を盛り上げようと考えるようになります。
もちろん、自分だけではなくて相手も同じようにかんがえているわけですから、
双方の理解があって成立するのです。
この双方の理解ということが重要で、お互いを理解していなければこれは不可能です。
たとえ初対面であったとしても、その国や民族に対する知識をしっかりと持っており、
相手の国土や風習などをある程度理解したうえで話すことこそが、
目指すべきグローバル化の最終形態であり、そして他の文化の尊重をするからこそ、
それが可能になっていくのです。