文化省が大学希望者学力評価テストの
記述式問題例を発表しました。
英語ではライティングとスピーキングの
問題例が出ていました。
ライティングはインターネットについてのエッセー、
スピーキングは日本の学生は
海外旅行すべきか、について意見を話す、
というものです。
二つともウザワでずっと生徒たちに行ってきた課題で、
テーマもそっくりです。
やっと文化省が我々に追いついてきたのかと嬉しい反面、
これを各学校レベルで達成するには
まだまだ時間がかかるだろうとも感じました。
ライティングは、国語でもそうですが、
多量のリーデインングがなければできません。
単なる英作ならできるでしょうが、
自分の意見をきちんと述べるには、
多くの知識と、その知識を自分の頭で考え、
自分の意見をまとめ、
それを発する表現力をつけなければなりません。
英語であれば正しい英語自体の知識が必要です。
「書かせる」前に「読むこと」
そして「自分で考える」訓練が必要です。
そしてこの二つは今、
ほとんどの子供たちがもっとも苦手とすることです。
長い間、「考える人間を育てる」ことが
初期教育のテーマでした。
しかしそれは逆に「考えない子供たち」を
育てる結果になっています。
知識の蓄積をせずに「考える」ことは
無理だったからでしょうか。
ゆとり教育の欠陥がここにもあります。
文化省は到達点ではなく、
そこへ至るプロセスをもっと考えるべきです。
そうでないと、毎度のことですが、
「絵に描いた餅」で終わります。