英語の成績が悪くて入会する場合、
どの生徒さんも学校の内容だけをやりたがります。
学校と関係のない大量のCDつき物語やエッセーなどの教材をみると、
学校の英語が全然分からないのに何故こんな訳の分からないものを
やらなければならないのか、時間のムダだ、と顔に書いてあります。
おそらく親御さんも同じ思いでしょう。
そんな時、言葉での説得は役に立たないので、
表情を見ないようにして、
どんどんムダな勉強を進めます。
するとふと気が付いてみたら何やら英語が分かってきて、
学校のテストの点数が上がった、ということになります。
何事でも一見必要なものだけしか学ばなかったら、
結局何も学べないで終わります。
ピッチャーにとってランニングは
ピッチングと何の関係があるのでしょう。
水面下にどれだけ多くの一見ムダな役に立たないものを
積み上げていくかが成功のカギです。
良書だけを読んでいても賢くはなりません。
親が顔をしかめるようなくだらない本も
たくさん読んでこそ、良書が生きてきます。
生徒たちにはたくさんのムダな勉強をしてほしいと思っています。
だから訳も分からない(ように見える)
Japan Timesの記事などを中学生に読ませます。
時間のムダ? いいえ、これは
水面下に大きな英語の山を築いているのです。
今の学校の勉強は易しいものだけを完全に習得せよ、
と要求しています。
人間の脳にとってそれは厳しい話です。
実際は難しいムダな勉強を入れた方が易しいものが
よく習得できるのですが‥‥。