● ネイティブ英語が苦手な人へ
文法や単語を勉強していても、ネイティブ英語を聞くとまったく聞き取れず、
会話に自信が持てないという人は少なくありません。
しかし、これは大きな勘違いで、
地元の人でもネイティブ英語は完全に聞き取れているわけではないため、
わかった範囲内で会話をしていることも珍しくはありません。
日本語に置き換えてもわかるように、日常会話はだんだん略語や新しい言葉ができたり、
人によっていい加減な発音をしていることが多いため、前後の会話の流れなどで、
ある程度単語や文章の候補を頭に浮かべてコミュニケーションをとるという方法が一般的です。
ネイティブ英語も同様に、発音が本来のものとは異なって省略化されているものが多いため、
その部分だけを聞き取るのではなく、会話の流れを見てから判断しますし、
耳が鍛えられてくると、自分自身の発音もそれに近づけていけますので
徐々に砕けた話し方ができるようになります。
苦手だからと敬遠するのではなく、まずは会話よりも聞き取りを重視してみましょう。
この時、音声だけではなく、映画やドラマなどのように
流れをつかんで聞き取ることができるものにも挑戦してみると、
楽しみながら耳を鍛えることができておすすめです。
● 発音を上達させるコツ
リスニングも会話も上達させるためには、
ネイティブ英語と自分の発音を比較するという方法がおすすめです。
お手本を聞いて、それを真似して発音した後で、
実際にお手本と自分の発音を聞き比べてみるとよいでしょう。
よく言われているように、日本人には聞き取りにくい音の違いがありますし、
それは自分の発音でも表れてきます。
LとRの違いなどはその代表的なものですが、
ほかにも母音や子音の違いなど、正しい口や舌の使い分けを勉強することで、
かなり本場の言葉に似せることができるようになります。
また、相手の言葉が完全に聞き取れない以上、
ネイティブな話し方はできるだけ知っておく必要があります。
日本語でも、新しく作られた言葉は知らなければ聞き取りようがありませんし、
意味も通じません。
同様に、英語でも日々変化しているネイティブな単語や言い回しなどをできるだけ多く吸収し、
会話ですぐに引出しから出せるようにすることで、
聞き取れなくても会話ができるようになります。
そのためにも、授業で聞くようなお手本の会話だけでなく、
実際に英語圏の人とコミュニケーションをすることで知識を増やす必要があります。
最初は会話が通じなくても、恐れずどんどん話してみましょう。