英語に見られる特徴
● なぜ英語の動詞は最初に来るのか
英語は他の言語に比べて、非常に簡単な文法構造を持っています。
もちろん、古英語などは複雑な構造や難解な活用などを持っていたのですが、
時代と共に少しずつ変化をしていき、今の形に落ち着きました。
もともと流入してくる単語は多かった訳ですが、
動詞が初めの方に来る言語はヨーロッパ言語の流れを持っています。
これは意思を先に伝える役割を持っています。
日本語と比較すると分かりやすいですが、英語文化の特徴といえば、
基本的に「個人」をしっかり出さなければなりません。
そのため、自分の意思をはっきりと伝えるために動詞が最初に来るのです。
否定文でも同様で、日本語のように最後まで聞いてないと分からない言語とは違い、
発話の最初の方で自分の答えをはっきりさせることが出来ます。
これは英語文化が和を大事にするものとは異なり、
はっきりと主張することが特徴である文化を反映していることが理解できます。
そのため、英語学習者にとってはこの英語文化を理解することが、
学習を促進させることを可能にします。
● 比較すると見えてくる部分とは
一方で自分の意思以外の部分はそこまで重要視はされません。
時や場所などを表す語彙群は文章の後ろの方に置かれます。
これは英語の特徴であり、説明するものは基本的に文章の後に来る、というものです。
どうしても強調したい場合にはそういった構文がありますが、
口語表現としてはあまり聞くことはありません。
主語と動詞が最も重要であり、それ以外の部分は後付の説明として処理されます。
これも他の言語と比較すると分かりますが、
特に日本語のように動詞が文章の最後に来る特徴をもつ言語の場合は、
文章の中間に多くの説明文が入ります。
結果、何を説明しているかが分かりづらくなる点もあり、
英語の説明分に関しては文法的にもわかりやすく配置されています。
最も言いたいことは前、付け足しは後ろ、となり意思を伝える言語としては、
非常に簡単な構造を持っているのです。
英語が簡単である理由は多々ありますが、
語順はその中でも大きな位置を占めているので、
学習者は語順をしっかりとおえることで伸びが大きくなります。
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