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アメリカやイギリス人のニックネームについて

● アメリカ人やイギリス人のニックネーム 日本でも、近しい間柄では愛称やあだ名で呼び合うように、
アメリカ人やイギリス人にもニックネームがあります。
日本の健太郎という名前はやや長いので「けん」や「健ちゃん」と呼ばれたりするように、
ダニエルはダニー、マイケルはマイク、エリザベスはリジー、リズ、ベス、
パトリシアがパット、パティーといった短縮形にすることはよくあります。
アメリカ人やイギリス人はミドルネームがあるケースも多く、
たいていが短く縮めたニックネームで呼ばれます。

● 変化形のニックネーム 日本人が英語を発音する時に苦労する“RとL”の発音に関しては
英語圏の人も幼少時期などには混同してしまうこともあり、
そんなことからニックネームがつくこともあります。
日本名で言うと「ひさこ」と言えず「ちゃこ」や
「みすず」といえずに「みちゅじゅ」からさらに転じて「みちゅ」など、
ある種の変化形として生まれることがあるようです。
理由が分からない変化を見せるニックネームもあります。
キャサリンがケイティ、ドナルドがドン、ウィリアムがビル、
ロバートはボブとなります。

● 西欧諸国と英語圏の名前の関係 英語圏から外に出て、西欧諸国に目を向けると、
もともと一つの名前が現地の言語流の発音に変化します。
もっともポピュラーなマイケルMichaelは、英語圏では
マイク、マイキー、ミッキーなどと呼ばれますが、
フランス語ではミッシェル、ドイツ語ではミヒャエル、
イタリア語やスペイン語ではミカエル、ロシア語ではミハイルとなります。
もともとは、旧約聖書に登場する大天使ミカエルに由来します。
同様に、聖書にある「聖母マリア」の名は、英語圏では「メアリー」となりますが、
フランス語ではマリー、イタリア語ではマリーアのように微妙に変化します。
人の名前やニックネームも、長い歴史のはざまで大切に育まれてきた
生きた言語文化の一つと考えると、とても興味深いものです。

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