英語は、様々な国の文化を取り込んで成り立っている言語です。
そのため、もともと英語文化にはない外来語もたくさん混じっています。
日本語も外来語が大変多く、本来の意味から外れた使い方をされている外来語もあるほどですが、英語も負けていません。
日本ではカタカナ語として表記する言葉が存在する一方、英語の外来語はつづりをそのまま発音しているわけではないため、一見外来語だとわかりにくいものも多いようです。
英語の外来語の中には日本語も多く、「judo(柔道)」や「sukiyaki(スキヤキ)」、「karaoke(カラオケ)」などが有名でしょう。
英語の外来語の語源として多いのは、ラテン語、スカンディナビア語、フランス語の三か国語です。
ラテン語は特になじみ深く、中学校でも習うような「angel(天使)」「temple(寺院)」なども、もとはラテン語でした。
ラテン語はイギリスにキリスト教が伝来するときに一緒に伝わったため、宗教関連の言葉が多いようです。
スカンディナビア語はラテン語ほどなじみ深くありませんが、辞書に載る単語としてはこちらの方が数はあります。
「bank(銀行)」「egg(卵)」「window(窓)」などがわかりやすい単語でしょう。
さらに、文法の「they」「are」などもスカンディナビア語を語源としています。
フランス語は、イギリスが一時期フランスの支配下にあったことで外来語になりました。
そのためか、「liberty(自由)」「saint(聖者)」「tax(税)」といった行政、宗教、法律、軍事など堅い言葉が多い傾向にあります。
多いのはこの三か国語ですが、この他にもイタリア語から由来した言葉として「design(デザイン)」や「soprano(ソプラノ)」といった芸術色の濃い単語が、スペイン語からは「tomato(トマト)」、中国語からは「ketchup(ケチャップ)」といった言葉が外来語として使われています。
さらに、イギリス人がアメリカ大陸に渡ったことで先住民などの影響を受け、アメリカだけで通じる英語やなまりなども分散されていきました。
英語は外来語を受け入れる言語性が高いため、まだまだ単語数は増えそうです。