①「かけ流し」とは文字を見せず、聞くことを強制せず、文字通りCDをただかけておくだけです。本当に聞いているかしら、などと大人は気にしないで下さい。まわりが気にすると、子供も気になり、意識してしまいますから、日本語の場所が働き、うまく英語の場所が育ちません。英語が全くわからない子供がアメリカに行ったらわけのわからない英語の音が多量に入ってきます。そしてこれがその後の英語習得の基盤になります。この環境に似せたものと考えて下さい。
②小学生は物語の初めから終わりまで(だいたい10分から20分)を毎日一回だけかけます。
中高生は長い読み物なので、すべて毎日かけ流す必要はありません。
一日20分~30分位かけ流しをします。
小学生の場合は、たとえ子供が聞きたがっても、小学生の時期に一番大事な母国語の習
得が阻害されるので、長い時間かけてはいけません。
また、英語の習得はゴールのないマラソンのようなものです。
一生続く勉強ですから、初めに全力で走ったら、直ぐに疲れてペースダウンしたり、
棄権することにさえなりかねません。淡々と長い時間かけることが何より大切です。
③英語の初期は小さな植木鉢です。
小さな植木鉢には毎日少しずつ水をやります。バケツに一杯水をやってもほとんどがムダに流れてしまいますし、根腐れしてしまうかもしれません。また1週間も水をやらなければ枯れてしまいます。英語の場所が大きく、しっかりしてくれば、一週間にバケツ一杯の英語を聞けば効果がありますが、小さな植木鉢は毎日毎日、そして少しずつ水をやらなければなりません。
少しの量を毎日 - これがコツです
④テキストは見ません。
ただ聞くだけです。母国語習得、子供が現地に行って英語を習得する場合も、まずは「音」が入ってきます。意味や文字はその次です。
⑤「さあ、CDをかけたから聞きなさい、」あるいは「一緒に聞きましょうね」は禁句です。
意識した子供の脳は日本語の場所を働かせてしまいます。
バーチャルには育ちません。
⑥こんな時にかけます。
子供が何か別のことをしているとき(音が出ないもの)、例えば学校の宿題をしているとき、漫画を読んでいるとき。生徒たちは学校から帰ってきたらまずデッキを押してだらだらしている時が一番いい、と言っています。こういう聞き方をすると、英語の音はまったく日本語の検問を受けずに楽に脳に入り込むことができます。
中高生の場合は自分の意思でかけることも大切です。自分で生活の中からかける時間を見つけさせます。宿題をしながらが多いようです。
★ 意識をしたら日本語が働くので注意!