● 似た言語も多くあります
世界中にはいくつもの言語がありますが、似通った言語もいくつも存在します。
国が隣接していて混ざったり、国が違っても、もともと同じ民族だったなど、
いくつかの理由がありますが、同じ古代言語から派生していることも理由の一つです。
英語にも似通った言語が多く、
ヨーロッパに住んでいる人にとっては習得しやすいとも言われています。
母国語だけではなく多言語を話せる人もヨーロッパに多くいます。
ヨーロッパ系の言語はもともとラテン語が多言語にわかれたものですから、
一つを習得すれば次を学び易いことが理由でもあります。
正確に言えばラテン語は英語の直接の先祖ではありません。
古代ラテン語がヨーロッパとインドやロシア地方の二つにわかれました。
ヨーロッパ地方ではフランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語、
ゲルマン語が生まれ、ゲルマン語から英語が生まれました。
その関係もあって、英語にはラテン語の影響を受けた単語と、
ゲルマン語の影響を受けた単語が混ざっています。
● 日本語とサンスクリット語
ラテン語を習得すれば、そこから派生した言語が多い分だけ、
多言語の習得に有利だと思う人もいるかもしれませんが、
そうとばかりも言い切れません。
ラテン語はもうほとんど使われていない言語です。
キリスト教のカトリック派が公用語として広まった経緯から、
バチカン市国ではまだ公用語とされていますが、他の地域では使われていません。
古代言語をあえて学ばなくても、ヨーロッパ系の言語をどれか一つ習得すれば、
英語にかぎらず多言語話者となる可能性が広がります。
源流がはっきりしている言語は、
多言語話者となるためには必須な言語だとも言えます。
日本語の源流ははっきりしませんが、インドに似通った言語があるとの説もあります。
インドもラテン系の言語から派生していますし、日本語にもアカやダンナなど、
インドで発達したサンスクリット語と同じ発音をする単語もありますので、
全く関係ないとは言えないかもしれません。
言語を学ぶとともにその歴史を調べるのもいい勉強になります。