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コラム・もっと英語に親しむために

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日本で最初の英会話教本

● 日本の英語教育を発展させた人物とは? 幕末の時代から明治維新にかけて国際人として大活躍したジョン万次郎によって、
日本で最初の英会話教本が出版されました。
ジョン万次郎は歴史上の著名な人物たちに大きな影響を与えたとされており、
彼がいなければ日本に英語はこれほど広まっていなかったかもしれません。
そもそも日本の英語熱が高まったのは、200年以上続いていた鎖国が解かれた時代だと言われています。
鎖国状態が解除されたことで、西洋から商人などが日本へ次々とやってきて、
英語に関する書物が発行されていきました。
また、西洋文化を取り入れるために、英語で書かれた書物を日本語へ翻訳されることも多くなりました。
その時期にジョン万次郎が日本の英語教育を発展させるべく、英会話教本を日本で最初に出版したのです。
彼の功績もあって、日本では英語の教育がどんどん普及していき、歴史上の偉人たちもそれらを学んでいきました。
というのも明治維新によって西洋にならった非常に近代的な学校制度ができたので、
英語を学びやすい環境になったのです。

● ジョン万次郎とはどういった人物か 日本の英語教育における先駆者であるジョン万次郎は、元々は土佐の漁民でした。
彼はある日、漁に出て船が嵐に飲み込まれ、遭難してしまいました。
運が良く無人島に流れ着いた彼は、数ヶ月間生き延びることに成功し、
偶然通りかかったアメリカの捕鯨船に救助されたのです。
当時の日本は鎖国中だったので、捕鯨船は日本ではなくハワイへと向かいました。
船の上で彼は捕鯨の仕事を手助けしながら、英語を学習していきました。
その後、船はアメリカ本土へ上陸し、気に入られた万次郎は船長の養子としてアメリカで過ごすことになりました。
猛勉強を重ねた万次郎は無事に大学へ進学し、青年期をアメリカ人として暮らしました。
時代は幕末となり、万次郎は日本へと帰還し、武士となりました。
そして英語の通訳となった彼は、その後の日本の英語教育において、キーマンとなっていったのです。
万次郎の人生はまさに波乱万丈でした。
現代で暮らす我々は、彼のおかげで日本の英語教育が発展していったことを、
胸に刻んで生活していかなければいけないのです。